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『何か憑いてるんじゃないの?』と、一部で(僕だけ?)不穏な噂のある『TORAUCHO HUNTER official Cap』の憑き物を落そうと、三つ隣町の竜人さんと、今年初めての川へと出掛た。 ビシビシと飛沫を上げる鋭いライズに、フワンとだらしないループで、手本書にあるよりファジーに仕上げた、いや仕上がってしまったアダムスを投じる。 3度目のトレースで、勢い良くドップンと出る。 体を反転させて追い食いしてくるような魚もいて、嬉しいことにどこまでも気を抜けない。 僕でさえこうなんだから『アイスクリームにハチミツをかけて、それをチョコレートドリンクで流し込む』ってくらいにスイートな状況だ。 釣れてくるのは、頬や体側が薄っすらと新緑の色に滲んだ、逞しい砲弾型の雨鱒。北海道が誇る正真正銘のネイティブだ。 それもアベレージ40cm前後っていうんだから輪をかけてスイート。僕には珍しく『これぞ正しい北海道のFF』というべき内容だ。 ただし、このポイントは大変に深くて、重い流れの中腰上までのウェーディングを強いられるのだが、(実際僕はこの日、少なくとも3回は死を身近に感じた)そのことを差し引いても篦棒に楽しい場所だ。 さて、朝からずっと雲に隠れていた太陽が、ようやくその顔を覗かせた午後。 上流で対岸のオーバーハング下で繰り返されるライズを狙っていた竜人さんが、キーキーとヒステリックな声をあげている。 ティペットでもグリグリになって喚いてるのだろうと思っていたら、どうも様子が違うようだ。 『出ねーでや』っと竜人。 えー、また『CDCスペントミッジ#1046』とかマニアックなの使ってんじゃないすか?普通にアダムスしか食いませんけどね。 と、再び目の前のライズに向き直り、上流からリーチキャスト。フライ先行・ナチュラルに、なるべく長い距離フィーディングレーンをトレースする。 ・・・予定だったんだけど、僕のアダムスは『ゥヒョイ』と曲芸みたいな軌跡で、水面へつんのめる様にダイブ。そのままギリギリ雨鱒たちも大目に見てくれそうな場所に垂直に着弾する。 予定とは大きく違うけど、まぁ概ね予想通り。いつも通りの有り様だ。 煙の様にウワーっと群れ舞うミッジ ハタハタと、その体付きに似つかわしくなく辿々しい飛び方のカワゲラ ツイーっと鋭角に水面に滑り込み、再びヒュンっと飛び立っていくトビケラなどなど。 気温の上昇に伴い、様々な川虫のハッチで、大賑わいの水面を流れるアダムス。 魚の活性もグングンあがり ライズはどんどん増えている。 ・・・しかし、途端にアダムスへの反応がブッツリと途切れた。どうやら竜人さんが言う通り、魚達のお目当が変わってしまったのに間違いが無いようだった。 二人でアレだコレだとフライをローテーションするも、なかなか当たりフライを見出せない。 僕らの懊悩をよそに、雨鱒たちのボルテージはどんどん上昇して行く。 どうにも嫌な雰囲気が漂いだしたところで、ポツリポツリと黄色く大きな、それはそれは美しいカゲロウが水面から飛び立ち始めた。
『モンカゲロウだ』 僕は『モンカゲロウ=阿寒』程度の薄っぺらなイメージしか持ち合わせていないし、川でもそのハッチは見たことはあっても、ソレに伴うライズには遭遇したことも無い。にも関わらず、なぜか僕は夕べ、フライボックスに昔巻いた大きなクリップルを三本放り込んでいたのだった。 我ながら不思議な話だとも思ったけど、おそらくは、フライボックスのスカスカなコンパートメントが恥ずかしかったから埋め合わせの為に放り込んだとか、最近友人たちがこぞって出掛けた、『モンカゲロウ阿寒湖』のイメージが何処かに残っていたとか。そんな所が正解だろう。少なくとも『先見の明』だとか、『勘が冴えていた』とか、そういった類のものではないのだけは確かだ。 とにかく。僕はボックスの中から、一際大きなモンカゲロウ・クリップルをティペットに結びつけて、川虫の乱舞する中をライズへと向った。ライズの間隔はまだそう詰まっていないのだけれど、2~3匹が定位してバクバクやってる様だった。僕はとりあえず一番手前のライズに狙いをつけて、狙いの定まらないフォルスキャストでどうにかこうにかケバリを流れに投じた。 昨日の釣りの余韻に浸りながら、昨日大活躍してくれたモンカゲクリップルを摘み上る。 ギルのオーストリッチなんかは、見るも無残にケチョケチョに、ラムズウールのポストも、ゴワゴワの束になってしまっているけど、コイツがフライボックスの飾りに過ぎなかった頃に比べると、随分と頼もしく生気に満ちたケバリに見えた。 思えば川でのライズの釣りも久し振りだった。今回本当に良い機会に誘ってくれた友人と、綺麗なアメマス、そうして美しいモンカゲロウに感謝しながら、新しいモンカゲロウのクリップルを2つ作った。 4年ぶりに巻いた新しいモンカゲロウクリップルは、ちょっぴり付いた実績と相俟って、少しだけ、ほんの少しだけ、カッコ良くなったように思えた。 きっと、ぼくの思い過ごしなんだろうけど。
by inutarouzamurai
| 2009-06-23 01:11
| ■釣り日誌
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