いぬ太郎の犬日誌 (仮) Revised edition.
2023-02-12T21:18:37+09:00
inutarouzamurai
いぬ太郎のブログ(仮)Revised edition.
Excite Blog
#437 usual brook Revised Edition.
http://inutarou.exblog.jp/9887014/
2023-02-12T21:18:00+09:00
2023-02-12T21:18:37+09:00
2008-11-17T15:29:06+09:00
inutarouzamurai
■釣り日誌
いつもの小川に釣りに出かけた
やっぱり外れた『天気予報』に「占いレベルだなアンタ」なんて悪態を付きながら、寝ぼけ眼で携帯電話に届いていたメールを読むと、彼はもう既にシオマルの山頂に達しているみたいだった。
遅く起きた日曜日。気持ちよく晴れた秋空と、こっちを見て嬉しそうにハフハフいってるナガトと『山?川?谷?』なんて、何かの合言葉みたいなので計画を練った。
結果、時間も時間だし『今日は釣り!大きいニジマスでも!』と決まった割に、なぜか『大きいのも小さいのもいない』いつもの小川に出かけることにした。
最初は瀬のひらきで、この川では珍しい小さいヤマメが幾つか釣れた。
その後、いつも通り小さくはないけど大きくもないニジマスが一つ釣れた。水の色が変わっている深いところから何匹か、いつも通り大きくはないサイズのニジマスが幾つか掛かった。
けど、そのほとんどが外れた。
どうも毛鉤の尻尾が邪魔をしているみたい。それに、暫く東の方で「雨鱒だよ全員集合‼︎」的な馬鹿騒ぎのなか、じゃらじゃらガン玉をアウトリガーでぶっ込む事に終始したせいで、久し振りに握ったアメリカ西海岸バンブーの要領を掴むのにも随分時間がかかった。
と思ったけど、
コレはいつもどおり腕のせいだろう。
そんなこんなで、
初冬の小春日和を、いつもの小川で過ごした。
いつも通りピリっとしない釣果だったけど、『やっぱり、山にすれば良かったかな』とは思わなかった。
いつもの脱渓地点まで釣り上がり、珈琲セットを家に置いて来たのをちょっぴり後悔したほど、川から上がることが惜しく感じられた。
やっぱりいつも通りに、この小川では、小さいのも大きいのも釣れなかったけど
これから北海道の厳しい冬に備える北の魚たちは、
ひたすらに透き通って
やっぱりいつも通りに、とてもとても美しかった。
来年もまた
いつもの小川で会いましょう。
original entry 15:28 11.Nov.2008
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#457 Trout of Summer 2009 ― 漢たるもの Revised edition.
http://inutarou.exblog.jp/11698531/
2009-08-10T16:38:00+09:00
2020-01-10T23:25:09+09:00
2009-08-10T16:38:24+09:00
inutarouzamurai
■釣り日誌
Trout of Summer 2009
川沿いの踏み跡を、僕と彼と。上流に向い一列になって歩く。
川は何時も通り仄かに蒼く、どこまでも澄んでいて、鱒の気配がもんもんとする。
時間的にも、時期的にも、そうして水位的にも、魚が水面を割って何かを捕食している様子はちょっと見られそうに無いのが残念だけど、川は抜群の水色で滔々と流れ下っている。
川沿いの踏み跡は、うっすらと、非常に曖昧にいやらしい角度で川に向かって傾斜している。齢35を超え、足腰の劣化が目立ち始めた僕にとって、決して歩きやすいものではない。
と、踏み出した左足が傾斜をとらえ損ね、ほんの少しだけバランスを崩した。
そのまま僕は呆気なく転倒。というか、両膝から糸が切れた操り人形のように、それはそれはスムーズにストンと崩れ落ちた。その様はフライング・ダブルニーアタックと言えば分かり易い。そんな形で両膝からストンと落ちた。
・・・のだが、どういうバイアスが働いたものか、僕はそのままヒョイと跳ね返るように立ち上がって、何事もなかったかのように、再び踏み跡を上流へ向って歩き出した。
『だ、大丈夫か!?』
後ろから彼が声を掛けてくれたのは、僕がフライング・ダブルニーアタックから跳ね返って一歩を踏み出したのとほぼ同時だった。
『うん、大丈夫。』
咄嗟にそう答える。
漢(おとこ)たるもの人に残念な所を見せちゃならないのだ。いくら辛かろうが、悔しかろうが、痛かろうが、精一杯背伸びをして、胸を、虚勢を張って生きていかなかければならないのだ。
いや、実際その瞬間は、着地の衝撃がガンときた程度で、まぁ痛いけども大騒ぎするほどのものでは無かった。
しかし、骨に響いた痛みというのは、若干のタイムラグを伴って襲い掛かってくる。歩数に直すと丁度3歩目から。
ジィィィィィィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイン!!!!!! とクレッシェンドで襲い掛かってくる猛烈な痛み。独りだったならば、間違いなくその場にへたり込んでいたであろう程の、人生でこんなに痛いの初めて!と、今振り返っても言える程の痛み。
それが一歩足を出すたびに、ジィィィィイン、ジィィィィインと、人生最高を次々と更新しながら襲い掛かってくる。
こんなじゃ歩けない。
でも、僕は漢なのだ。
後ろを歩く彼にも『大丈夫』と言ったんだから、それはもう大丈夫なのだ。
漢が一度そう口にした以上、それは大丈夫でなければならないのだ。
僕の両膝はあまりの激痛に、この世に生れ落ちたばかりの小鹿のようにプルプルと震える。そいつを無理矢理押さえつけ、歯を食いしばり、脂汗をダラダラ流しながら、痛みで狭くなる歩幅を無理に伸ばし、後ろの彼に気取られぬよう懸命に歩く。
彼も、恐らくは僕の異変に気が付いていたはずだ。しかし彼は何も言わない。
そう。彼もまた紛れも無い『漢』だからだ。
『はい到着。じゃ、そこどうぞ~。』
とたどり着いた先で彼にポイントを譲った僕は、ようやく両膝の痛みを癒すべく、川原の草むらに腰を下ろした。
空も、川も、風も。黙って僕の気持ちを汲んでくれた彼の背も。その全てが清々しく、世界は本当にwhat a wonderful world だった。
漢たるもの。
記念撮影サイズのexcellentなイワナをオートリリースしても
見たことも無いような迫力で、水面のケバリを引っ手繰ったmarvelousなアメマスをバラしても
『これは貰った!!!』と浅瀬に引き上げる寸前までいった、superなred bandのニジマスに、すんでのところで釣り糸を切られても
『参ったな』
サラリと。
心の中が、マタドールが翻す、真紅のムレタに殺到する闘牛が如きに沸き立っていようとも
頬を撫でる春風の如き爽やかさで、サラリ言ってのければならないのだ。
それが『漢』というものなのだから。
以上、最高に残念で、でも最高に楽しかった、或る夏の日の釣りのお話。
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#454 Ephemeridae. Revised edition.
http://inutarou.exblog.jp/11335392/
2009-06-23T01:11:00+09:00
2019-07-03T23:18:53+09:00
2009-06-23T01:11:32+09:00
inutarouzamurai
■釣り日誌
『雨鱒とモンカゲロウ』のお話。
『何か憑いてるんじゃないの?』と、一部で(僕だけ?)不穏な噂のある『TORAUCHO HUNTER official Cap』の憑き物を落そうと、三つ隣町の竜人さんと、今年初めての川へと出掛た。
ビシビシと飛沫を上げる鋭いライズに、フワンとだらしないループで、手本書にあるよりファジーに仕上げた、いや仕上がってしまったアダムスを投じる。
3度目のトレースで、勢い良くドップンと出る。
体を反転させて追い食いしてくるような魚もいて、嬉しいことにどこまでも気を抜けない。
僕でさえこうなんだから『アイスクリームにハチミツをかけて、それをチョコレートドリンクで流し込む』ってくらいにスイートな状況だ。
釣れてくるのは、頬や体側が薄っすらと新緑の色に滲んだ、逞しい砲弾型の雨鱒。北海道が誇る正真正銘のネイティブだ。
それもアベレージ40cm前後っていうんだから輪をかけてスイート。僕には珍しく『これぞ正しい北海道のFF』というべき内容だ。
ただし、このポイントは大変に深くて、重い流れの中腰上までのウェーディングを強いられるのだが、(実際僕はこの日、少なくとも3回は死を身近に感じた)そのことを差し引いても篦棒に楽しい場所だ。
さて、朝からずっと雲に隠れていた太陽が、ようやくその顔を覗かせた午後。
上流で対岸のオーバーハング下で繰り返されるライズを狙っていた竜人さんが、キーキーとヒステリックな声をあげている。
ティペットでもグリグリになって喚いてるのだろうと思っていたら、どうも様子が違うようだ。
『なんの真似ですか?』っと僕。
『出ねーでや』っと竜人。
えー、また『CDCスペントミッジ#1046』とかマニアックなの使ってんじゃないすか?普通にアダムスしか食いませんけどね。
と、再び目の前のライズに向き直り、上流からリーチキャスト。フライ先行・ナチュラルに、なるべく長い距離フィーディングレーンをトレースする。
・・・予定だったんだけど、僕のアダムスは『ゥヒョイ』と曲芸みたいな軌跡で、水面へつんのめる様にダイブ。そのままギリギリ雨鱒たちも大目に見てくれそうな場所に垂直に着弾する。
予定とは大きく違うけど、まぁ概ね予想通り。いつも通りの有り様だ。
煙の様にウワーっと群れ舞うミッジ
ハタハタと、その体付きに似つかわしくなく辿々しい飛び方のカワゲラ
ツイーっと鋭角に水面に滑り込み、再びヒュンっと飛び立っていくトビケラなどなど。
気温の上昇に伴い、様々な川虫のハッチで、大賑わいの水面を流れるアダムス。
魚の活性もグングンあがり
ライズはどんどん増えている。
・・・しかし、途端にアダムスへの反応がブッツリと途切れた。どうやら竜人さんが言う通り、魚達のお目当が変わってしまったのに間違いが無いようだった。
二人でアレだコレだとフライをローテーションするも、なかなか当たりフライを見出せない。
僕らの懊悩をよそに、雨鱒たちのボルテージはどんどん上昇して行く。
どうにも嫌な雰囲気が漂いだしたところで、ポツリポツリと黄色く大きな、それはそれは美しいカゲロウが水面から飛び立ち始めた。
『モンカゲロウだ』
僕は『モンカゲロウ=阿寒』程度の薄っぺらなイメージしか持ち合わせていないし、川でもそのハッチは見たことはあっても、ソレに伴うライズには遭遇したことも無い。にも関わらず、なぜか僕は夕べ、フライボックスに昔巻いた大きなクリップルを三本放り込んでいたのだった。
我ながら不思議な話だとも思ったけど、おそらくは、フライボックスのスカスカなコンパートメントが恥ずかしかったから埋め合わせの為に放り込んだとか、最近友人たちがこぞって出掛けた、『モンカゲロウ阿寒湖』のイメージが何処かに残っていたとか。そんな所が正解だろう。少なくとも『先見の明』だとか、『勘が冴えていた』とか、そういった類のものではないのだけは確かだ。
とにかく。僕はボックスの中から、一際大きなモンカゲロウ・クリップルをティペットに結びつけて、川虫の乱舞する中をライズへと向った。ライズの間隔はまだそう詰まっていないのだけれど、2~3匹が定位してバクバクやってる様だった。僕はとりあえず一番手前のライズに狙いをつけて、狙いの定まらないフォルスキャストでどうにかこうにかケバリを流れに投じた。
明くる晩。
昨日の釣りの余韻に浸りながら、昨日大活躍してくれたモンカゲクリップルを摘み上る。
ギルのオーストリッチなんかは、見るも無残にケチョケチョに、ラムズウールのポストも、ゴワゴワの束になってしまっているけど、コイツがフライボックスの飾りに過ぎなかった頃に比べると、随分と頼もしく生気に満ちたケバリに見えた。
思えば川でのライズの釣りも久し振りだった。今回本当に良い機会に誘ってくれた友人と、綺麗なアメマス、そうして美しいモンカゲロウに感謝しながら、新しいモンカゲロウのクリップルを2つ作った。
4年ぶりに巻いた新しいモンカゲロウクリップルは、ちょっぴり付いた実績と相俟って、少しだけ、ほんの少しだけ、カッコ良くなったように思えた。
きっと、ぼくの思い過ごしなんだろうけど。
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#435 it snows. Revised edition.
http://inutarou.exblog.jp/9798112/
2008-11-02T08:39:00+09:00
2018-11-18T22:29:33+09:00
2008-11-02T08:40:20+09:00
inutarouzamurai
■散歩日誌
yo everybodyやまのうえからこんにちわ
みんなコンニチワ!ナガトyo!
イマ「いわないだけ」ってトコロにきているyo!すっかりご無沙汰しちゃってたけど!
ミンナもお変わりなく!
久し振りにナガトと山に出かけた。
あの無念の撤退以来だから、、、実に、、、
あぁ。結構経つ。
休みの日(だけ)は、早起き出来るようにできている僕が、窓から空を見ると夕べの雨が嘘のように消え、空はスッキリと真っ青だったので、音の速さで支度を済ませて、光の速さで再び岩内岳へと向かった。
今回の目標は雪。てっぺんより雪。
そう、行きの車中で相棒と話し合って決めた。
五合目を過ぎたあたりから、雪が地面に落ちた紅葉の上に、お餅みたいに丸く残っていた。
踏むとサクサクとすごく気持ちが良く、悪戯にテンションが上がった。
それをポイポイとナガトに放ると、どんな悪送球にもバクバク食いついて、まるで雪の塊とナガトが、見えない糸でつながっているかのような錯覚を覚えた。
そうやって秋枯の山道をノンビリ進んだ。
時期も時期だし、サラサラの雪なんかはまだ早かったかな、、、、
と踏み込んだ八合目で、思いがけずナガトと2人『ゆきまつり』と洒落込んだ。
7合目から上は一面銀世界だった。どこをとっても雪、ゆき、ユキ。僕にとってもナガトにとっても、初めての『やまのゆき』。正直ここまで楽しいとは!思わなかった。
下界では『雪なんか要らないよ。山にだけちょちょいと降ればいいんだ!』なんて言う北海道に生まれ育った僕が、わざわざ雪を見に、こんなところまで上がって来た事を思うと、ちょっと不思議な感じがした。『雪が降るから四季のうつろいが美しく感じるのかも』なんて今更な事にも気づいた。
思った以上にフカフカした雪の上に、2人で腰を下ろして暫く過した。
その間、また雪をポイポイバクバクやって遊んだ。本当は見晴らしのいい稜線上にある九合目看板まで行きたかったけど、雪が積もったお陰で狭く、傾斜も増したように見える山道が、少し怖く感じたのでここまでにすることに決めた。
にしてもナガト。お前は幾らでも雪を食べるな、なんて感心していたら、10球ほど投げたあたりで
『今日は、もう雪いらない』
と断りの連絡を頂いた。
まぁ、そりゃ、そうだろう。
と僕は思った。
yo everybody! やまのうえからこんにちわ
こんなカンジで!
すっかりタノシクやらせてもらってるyo!
たっぷりユキをたべちゃったモンだから!
ちょぴりサムイけど!
ノドはもうかわかないかな!
テンキはいいし!
やまはヒロイし!
ユキはウマイし!
もうすこしアソンデから!
カエリます!
やまからおりたら!
ポリポリでもタベながら!
おみやげバナシでも!
あ、ユキはもってかえられないyo!
とけちゃうからね!
best wishes.
your buddy ながと
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